最終更新:2011/03/07
1/4、1/2、3/4、3/4…(確定回数無し)
0、1/4、1/2、1/2…(確定回数無し)
眠りからの覚醒は、睡眠者の行動順が回ってきた時に判定される。
ザラキ | 1/8 |
ラリホー(*) | 3/8 |
マホトーン(*) | 3/8 |
マヌーサ | 3/8 |
毒攻撃 | 1/4 |
眠り攻撃 | 3/8 |
毒の息 | 3/8 |
甘い息 | 3/8 |
魔除けの鈴は、*を付けたラリホーとマホトーンのみに効果が現れ、「3/64」に軽減される。
また、鈴は「装備」する必要はなく、「所持しているだけで」効果を発揮する(*1)。
悪魔の尻尾は通説では「状態異常が必ず効く」もしくは「効きやすくなる」といわれているが、
解析を重ねても悪魔の尻尾所持/装備による分岐が見られなかった(*2)。
実際デバッグを行っても、上記の状態異常においては通常時と同じ確率を参照していた。
つまり、SFC版では「悪魔の尻尾は何も効果がない可能性がある」と思われる。
敵がラリホーとマホトーンを唱えた時のみ、「魔除けの鈴の検索」ルーチンに突入する。
058948 | PHX | |
058949 | STX $AE | |
05894B | LDA #$4B | ;ID:4B=魔除けの鈴「所持」 |
05894D | JSL $098165 -> $098165 | ;($048165)所持品から上記のIDを検索 |
058951 | BCC #$08 ? -> $05895B | ;一致=$05895Bに飛ぶ |
058953 | LDA #$CB | ;ID:CB=魔除けの鈴「装備」 |
058955 | JSL $098165 -> $098165 | ;($048165)所持品から上記のIDを検索 |
058959 | BCS #$0B ? -> $058966 | ;不一致=鈴の所持/装備がない場合、$058966に飛ぶ |
05895B | PLX | |
05895C | JSL $0BA550 -> $0BA550 | ;($05A550)乱数取得 |
058960 | CMP #$0C | ;乱数<0Ch(12)の時、状態異常が発動 |
058962 | BCC #$12 ? -> $058976 | |
058964 | BRA #$09 ? -> $05896F | |
058966 | PLX | |
058967 | JSL $0BA550 -> $0BA550 | ;($05A550)乱数取得 |
05896B | CMP #$60 | ;乱数<60h(96)の時、状態異常が発動 |
05896D | BCC #$07 ? -> $058976 | |
05896F | LDA #$00 | |
058971 | STA $0C9D "X" | |
058974 | BRA #$05 ? -> $05897B |
上記の通り、魔除けの鈴「装備」IDだけではなく、鈴「所持」IDも検索しに行っており、
装備時と同様の確率の軽減が行われていると分かる。
悪魔の尻尾による状態異常への確率変動があるとするならば、
魔除けの鈴と同様に「アイテム欄の検索」が入ると推測できる。
この場合、悪魔の尻尾「装備」IDは「DE」なので、
「LDA #$DE」「JSL $098165」という命令がなされるはずである。
05AD62 | LDA #$DE | ;DE=悪魔の尻尾装備 |
05AD64 | BRA #$D0 ? -> $05AD36 | ;フラグに関係なく$05AD36に飛ぶ |
05AD36 | JSL $098165 -> $098165 |
以上のルーチンは存在するが、
呪文耐性判定時などの通常の戦闘状況でこの処理がなされることは一切なく、
筆者がこの処理を確認したのは、「戦闘時に悪魔の尻尾を道具使用した時」のみであった。
(おそらく、尻尾使用時の「のろわれてしまった」 or 「のろいで からだから はずせない」の
表示分岐に使用されていると思われる。)
また、呪いフラグ(呪われてると「1」が格納されるメモリー)の確認も行ったが、
戦闘開始時〜状態異常呪文の確率が判定されるまで、
そのメモリーを使用した処理は一つもみられなかった。
ちなみに、「悪魔の尻尾を装備」かつ「魔除けの鈴を所持/装備」時は、
普通に鈴の効果が発揮され、状態異常確率が軽減される。
このことからも、尻尾に効果が設定されているとは考えにくい。
以上のことから、「悪魔の尻尾」が状態異常の耐性に影響を及ぼすことはないと考えられる。
しかし、見落としの可能性も否定はできないので断言することはできない。